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色彩検定1級2次の基礎知識(9)〜配色理論(3)トーンを手がかりにして配色を考える〜

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色彩検定1級2次基礎知識タイトル 色彩検定1級2次
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こんにちは。いたみけいこ(‎@keiko_itami)です。
色彩検定1級2次の基礎知識について解説をしています。
前項では1級2次試験(PCCS)で配色を組み立てていく際の大事な2つの軸についてご説明しました。

【1】色相を手がかりにして配色を考える
【2】トーンを手がかりにして配色を考える
でしたよね。
前回は
でしたので、
今回は
【2】トーンを手がかりにして配色を考える
についてもう少し詳しくご説明します。
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トーンを手がかりにして配色を考える

普段配色を考えるときには
「赤と青の組み合わせ」

「黄色と緑の組み合わせ」

といった具合に色相から色を考えがちです。

しかし色相が同じでもトーンの選び方が変わると、配色のイメージが一新されることがあります。
色相が同じでも離れたトーンで配色を考えれば、明度と彩度に差を出すことができ、
まとめた配色にすることもできますし、
逆にトーンを揃えると色相差があっても共通のイメージ(トーンイメージ)が感じられる配色となります。

覚えるのは3パターンだけ

トーンを手がかりとした配色は、大きくみればたった3パターンしかありません。
特徴を一読すれば頭に入ると思います。
・同一トーン配色
・類似トーン配色
・対照トーン配色
です。
ひとつずつ説明します。

同一トーン配色

V2とV8の組み合わせや
p2とp18の組み合わせのように、
同じ略記号の色を組み合わせた配色を
同一トーン配色といいます

類似トーン配色

トーンの区分図で隣り合う位置(縦、横、斜め)にあるトーンの色を組み合わせた配色を
類似トーン配色といいます。
類似トーン配色は3パターンに分類できます。
・縦方向に隣り合って並んだトーン
・横方向に隣り合って並んだトーン
・斜め方向に隣り合って並んだトーン
です。
ひとつずつ見ていきましょう。
縦方向に隣り合って並んだトーン
明度軸の方向に沿って隣り合ったトーンの関係。

彩度が等しく、やや明度差がある配色。
横方向に隣り合って並んだトーン
彩度軸の方向に沿って隣り合ったトーンの関係。
近似した色相の配色の場合には、明度差が小さく、やや彩度差がある配色になります。
斜め方向に隣り合って並んだトーン
明度軸の方向も彩度軸の方向もやや異なった位置にあるトーンの関係。
近似した配色の場合には、明度も彩度もやや差がある配色となります。
縦、横、斜めのパターンにより共通する部分が違いますが、いずれの場合でも明度や彩度に共通性があり、
二つのトーンの間の共通したイメージが強調されるので、まとまりやすい配色となります。

対照トーン配色

トーンの区分図で距離が大きく離れたトーンの組み合わせを
対照トーン配色といいます。
対照トーン配色は以下の2パターンがあります。
・明度が対照的なトーン
・彩度が対照的なトーン
です。
ひとつずつ見ていきましょう。
明度が対照的なトーン
比較的高明度域の明清色のトーン(p、lt、b)
比較的低明度域の暗清色のトーン(dkg、dk、dp)
組み合わせた配色のこと。
※ここでの明度域はトーン区分図上のものであるため、厳密には色相によって明度の定義をはずれるものもあります。
彩度が対照的なトーン
高彩度のトーン(v、b、s、dp)
低彩度のトーン(p、ltg、g、dkg)
組み合わせた配色のこと。

その他注意点

pとdpのように、明度も彩度も大きく離れているトーンは
明度に関しても彩度に関しても対照的な対照トーン
となります。
対照トーンの組み合わせは、トーンイメージのワードでも
(明るい)b←→dk(暗い)
(浅い)lt←→dp(深い)
(柔らかな)sf←→dkg(固い)
と対義語となります。
なお、トーン区分図の中央付近に位置し、どのトーンとも大きく離れることのない
sfとdでは対照トーンで配色を作ることはできません。
以上がトーンを手がかりにして配色の考え方です。

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