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色彩検定1級2次の基礎知識(12)〜配色理論(6)色彩検定1級2次における配色技法(3)〜

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色彩検定1級2次基礎知識タイトル 色彩検定1級2次
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こんにちは。

いたみけいこ(‎@keiko_itami)です。
色彩検定1級2次の基礎知識について解説をしています。


今回は、

●自然の秩序からの色彩調和

  • ナチュラルハーモニー
  • コンプレックスハーモニー
  • ドミナント

についてご説明します。

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ナチュラルハーモニー

ルードの色相の自然連鎖の原理に沿った色彩調和の方法をナチュラルハーモニーといいます。

陽の光にあたった葉のように、自然光のもとでのりんごの見えのように、

同じ色でも明るい色は黄みの色相に、
暗い色は青紫の色相に近づいて見えます。



これに習い、

黄(8:Y)に近い色相の色の方を明るく、
青紫(20:V)に近い色相の色の方を暗くする
ことで

作ることができます。

更に、
近似した色相である、隣接色相配色か類似色相配色で考える必要があります。

何色相差になるかわかりますか?
分からない人は↓で復習しましょうね。

隣接色相配色か類似色相配色なので、
1〜3色相差
で作ります。

中差色相や対照色相、補色色相は、黄に近い色相の明度が高くてもナチュラルハーモニーとはいわないので注意です。あまり色相が離れていたらナチュラルじゃないですよね。

ナチュラルハーモニーの特徴説明をまとめると、

  • 黄(8:Y)に近い色相の色の方を明るくする
  • 青紫(20:V)に近い色相の色の方を暗くする
  • 1〜3色相差にする
  • 同一色相配色や無彩色では作ることができない


というのが、ナチュラルハーモニーをつくるときの条件になります。
 

配色例

寒色だけを使って。
黄(8:Y)に近い色相のp16のほうが明るく、
青紫(20:V)に近い色相のg18のほうを暗いトーンで作りました。

コンプレックスハーモニー

†ナチュラルハーモニーとは逆に、

黄(8:Y)に近い色相のほうを暗く
青紫(20:V)に近い色相のほうを明るくする配色を
コンプレックスハーモニーといいます。

ナチュラルハーモニーとは逆なので、不自然で見慣れない新鮮な配色になることがあります。違和感を感じることから「不調和の調和」とも呼ばれます。

コンプレックスハーモニーでは色相の選び方は同一色相以外であればつくることができます。何色相差でもつくれます。
色相と明度の関係による配色なので、無彩色でつくることはできません。

簡単に作る方法は、

黄(8:Y)に近い色相トーン区分図で下のほうに位置するトーンで作り、
青紫(20:V)に近い色相のほうをトーン区分図で上のほうに位置するトーンで作るのが簡単かと思います。

不安なときは2色の明度を明度表で確認すれば完璧です。
 

配色例

黄(8:Y)に近いほうの色相の6を暗いgトーン、
青紫(20:v)に近いほうの色相の18を明るいpトーンでつくってみました。

ドミナント

夕焼けの風景は辺り一面の色が赤みがかって見えます。
青いサングラスをかけて風景を見ると、一面が青く支配されて見えます。

このように一つの色やトーンで全体がまとまってみえることをドミナント効果といいます。

ドミナントのパターン

色相が統一して見える色相のドミナントや、
全体がトーンでまとまって見えるトーンのドミナント
明度に共通の要素をもたせた明度のドミナントや、
彩度に共通の要素をもたせた彩度のドミナントがあります。

ドミナントの配色例は、次回の配色技法の中の、ドミナントカラー、ドミナントトーン配色でご説明します。
 

読んでいただいてありがとうございます。
また次回もよろしくお願いします。


次回はトーンオントーンやカマイユ配色など、8種類の配色技法についてご説明します。
色彩検定1級2次の基礎知識(13)〜配色理論(7)色彩検定1級2次における配色技法(4)〜

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